デザインマガジン🎈Balloon vol.14「寒さ対策に年々気合が入っていく話」と「夏期・冬期オリンピックロゴデザインの比較」
ブランディング・UX・グラフィック・プロダクト・UI・Webサイトなどクリエイティブ全般をカバーするデザインコンサルティングスタジオ Balloon株式会社がお届けするデザインマガジンです。
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デザインマガジンでは、上の句として「デザイン“以外”の話」、下の句として「デザインの話」をお届けします。では早速、「デザイン“以外”の話」から。
上の句:寒さ対策に年々気合が入っていく話
高校のときの校則では制服のスカートの下に長袖ジャージを履くのは禁止。それゆえ冬は非常に寒くて、カーディガン・タイツ・靴下・毛糸のパンツを着用し、ひざ掛けを太ももに巻きつけるのだけど、戦闘力があまりにも低かった。器械体操に励んでBMIを絞っていた私にとって、暖房のない校舎で過ごす冬は本当に本当に本当に辛くて、休み時間は教室の窓から差し込む太陽光で暖をとっていた(ガチ)。
その反動か、現在は寒さ対策に対してとてつもなく気合が入る。大人となった今、寒さ対策はやりたい放題。現在のオフィスでの最強装備は、足元に50cmx50cmのミニホットカーペット(その下には断熱マット)。それから足首にレッグウォーマー、首にネックウォーマー、ビッグサイズのひざ掛け。オフィスが寒いわけでは決してないはずなのにこうも寒さ対策を頑張ってしまうのは、きっと高校時代の冬が寒かったからだろう。そう思いながら今日も寒さ対策に全力で勤しむ。
下の句:夏期・冬期オリンピックロゴデザインの比較
例年に無い暑さがやっとおさまったと思ったら急激に寒くなってきました。日本はまだ四季があるので我慢すればいずれ春になるのがまだ救いです。それにしても寒いと身体がかじかんで身動きが取りづらくなりますね。
そうした暑さや寒さを感じる度に、住んでいる都市の気候がデザイナーにとってどのように影響するのか?と疑問に思ってしまいます。著名なデザイナーが「自分は住んでいる環境の色が暗かったから、カラー設計の時にはいつも彩度や明度をあげるように意図している」と言っていました。たしかに幼少期に身の回りにあふれていた環境色が、自分のデザインの基準となることはありそうです。
クリエイティブに関しては個人差が大きいと思うのですが、暑さや寒さといった要因が反映されたデザインが無いかを考えてみました。
そこで思いついたのがオリンピックにおける夏季・冬季のデザイン比較です。特に冬季オリンピックについては、雪山など地理的な条件によって必然的に寒い地域での開催が多くなりますので、ある程度の傾向が見られるのではと思いました。
以下が1960年代から2000年代にかけての夏季・冬季オリンピックのロゴデザインをそれぞれ一覧できるようにまとめ、比較したものです。
まずは夏季オリンピックのロゴデザイン。見慣れているというのもありますが、それぞれ特徴的でオリジナリティのあるデザインが多いですね。左上、1964年の東京オリンピックでは日の丸をそのまま用いたデザインで、まさに国家を挙げて、という力強さを感じます。そのほかにもアメリカの星条旗を思わせる色使いと星形のモチーフなど、オリンピックの競技というよりも、「国(家)」を想起させるアプローチが目立ちます。
© IOC
次は冬季オリンピックのものです。こうしてみると想像していたよりもかなり青系が少ない印象です。