デザインマガジン🎈Balloon vol.10「推しの話」と「美への信仰心の話」(320字+620字くらい)
ブランディング・UX・グラフィック・プロダクト・UI・Webサイトなどクリエイティブ全般をカバーするデザインコンサルティングスタジオ Balloon株式会社がお届けするデザインマガジンです。
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デザインマガジンでは、上の句として「デザイン“以外”の話」、下の句として「デザインの話」をお届けします。では早速、「デザイン“以外”の話」から。
上の句:推しの話(デザイン“以外”の話)
「推し活」という言葉が辞書に載る日も近いような気がするほどによく見かけるようになりました。「推し活をすると精神に良い、でも推し活で出費が嵩んで自分の首を絞めてしまっては元も子もないですよ」といった流れで書くと収まりがよさそうです。
私が最初に「推し」という言葉を見かけたのはAKB48ブームの時で、好きなメンバーのことを推しメンと呼んでいたような気がします。
推しってもしかして今や信仰対象と言い換えられるのではないでしょうか?その信仰を煽ることが資本主義に繋がっているなら皮肉なものです。AKBの人気メンバーのことを「神7」と呼んだ時、ニーチェは「神は死んだ」と言っていましたが(言ってない)、近頃また神が復活し始めているのかもしれません。
下の句:美への信仰心の話(デザインの話)
デザイナーにとって重要な姿勢は「美への信仰心」のようなものだ、と常々思っています。
僕が師事していた川崎和男先生は、いつも「正しいかどうか迷ったら、美しいものが正しい」といった姿勢でもってデザインに向き合っていました。締切がギリギリでも、すでに決定したデザイン案でも、より美しい(正しい)デザインのアイデアがあれば躊躇無く貫き通す姿勢は、今でも鮮明なイメージとともに心に残っています。
デザイナーになるための訓練は、